intra-mart(ERPフロントシステム)の導入事例
Case Study intra-mart(ERPフロントシステム)
基幹システム刷新に合わせて乱立したワークフローを統一基盤に移行
企業プロフィール


会社名 |
三洋化成工業株式会社 |
本社所在地 |
京都市 |
資本金 |
130億5100万円 |
従業員数 |
連結:2,089名 |
「三洋化成工業株式会社」は、界面活性剤をはじめとする機能化学品を主力製品とする化学メーカーです。「化学の枠を越えたイノベーションで環境や社会課題の解決に貢献する」という目標を掲げて経営変革に取り組んでおり、「新中期経営計画2025」では、DX を活用したサプライチェーン全体の業務プロセス改革を重点課題に掲げています。メインフレームで稼動する基幹システムをERPパッケージに移行するとともに、「intra-mart」を採用したフロントシステムも新たに整備しました。
三洋化成工業様の抱えていた課題
1
ワークフローが業務システムごとに乱立していた。
2
運用保守業務が複雑化するとともに属人化していた。
3
基幹システムの刷新に合わせて柔軟なデータ連携機能を備えたフロントシステムが必要だった。
三洋化成工業様が実感!
intra-martの導入効果
1
ワークフローシステムの利便性が向上
業務システムごとにサイロ化していたワークフローをintra-martに集約したことで、ユーザーにとってはワークフローの操作性が統一され、使いやすくなった。
2
運用保守業務の属人化の解消に目処
intra-martの本格導入を通じてシステムの運用保守業務を標準化し、属人化を解消できる目処が立った。業務の引き継ぎや組織としてのノウハウ、ナレッジの蓄積がしやすくなった。
3
ERPフロントシステムとしての高いメンテナンス性を実現
ローコード開発環境を備えシステムが部品化されているintra-martを採用したことで、ERPフロントシステムの改修や機能追加が容易になった。
インタビュー
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事務本部 IT推進部
部長 長村 芳樹 氏
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事務本部 IT推進部
主任 中山 知紀 氏
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事務本部 IT推進部
主任部員 臼井 文 氏
長村氏:
三洋化成工業の「新中期経営計画2025」では、DXの推進によりデジタルの力をフル活用し、「ものづくり大改革」のスローガンの下、サプライチェーンの大規模な業務プロセス改革・改善を進めているところです。
近年、DXの基盤の一つとして導入したのがSAPのERP製品である「S/4HANA」です。2002年以来、フルスクラッチで開発したメインフレームの基幹システムを使ってきましたが、保守期限が近づいてきたこともあり、最新のデジタル技術を活用できる基幹システムに刷新しようと考えました。
臼井氏:
基幹システムの刷新と合わせて検討しなければならなかったのが、ERPのフロントシステムをどうするかという問題です。従来環境ではERPのフロントシステムとして業務システムごとにワークフローがかなり自由につくり込まれて乱立している状態でした。そのため運用保守業務も複雑になり、結果的に属人化してしまっているという課題がありました。また、社内のユーザーからは複雑なワークフローをシステム化してほしいという要望も多かったのですが、それも難しかったのが実情です。
S/4HANAのフロントシステムではこうした課題を解決したいと考えていました。乱立していた既存のワークフローを移行しやすく、複雑なワークフローを実装可能で、ERPフロントに求められる柔軟なデータ連携機能を備えた製品を導入したかった。
当社のニーズを満たす可能性のある製品をまずはスモールスタートで使ってみようということで導入したのが「intra-mart」です。ワークフローとしての機能性の高さはもちろん、スクラッチ開発にもローコード開発にも対応し、要件に応じて最適な開発手法を選択できる点も魅力でした。さらに、ERP製品との連携実績が豊富であること、9,500社以上の導入実績がある点も安心できる材料でした。
中山氏:
実際にローコード開発ツールを使って一部のワークフローをintra-martに移行してみて、ワークフロー基盤として申し分ない性能を備えていることを確認できましたし、intra-martのナレッジとノウハウも養うことができました。この経験を通して、パッケージで対応できない従来システムのフロント機能もintra-martでつくりこむことができるという手応えも得ましたので、S/4HANAのフロントシステム、そしてワークフローの統一基盤としてintra-martを全面採用することにしました。既存のワークフローの約8割にあたる28申請156フローをintra-martに移行したほか、物流管理システムをintra-martで構築し、S/4HANAと同じタイミングで本稼動しています。
臼井氏:
新たなワークフロー基盤をスモールスタートで使ってみようというタイミングで、intra-martを提案してくれたのがNTTデータ関西でした。中山が申し上げたとおり、一旦は内製でワークフローを構築し、自社でナレッジとノウハウを得ることを重視したのですが、S/4HANAのフロントシステムとして全面採用する際は、既存ワークフローの整理や移行対象の検討といった要件定義の前段階から本稼動まで、NTTデータ関西に網羅的に支援していただきました。
intra-martの実績も豊富で相談相手として信頼できましたし、S/4HANAの導入やインフラ構築はNTTデータグローバルソリューションズが手掛けたため、同じNTTデータグループの企業同士、スムーズに連携してくれるのではないかという期待もありました。