導入事例

住友重機械モダン株式会社様

受注生産向け生産管理システム
「BIZXIM製番」の導入事例

生産管理システムを全面的に刷新!
ERPとのデータ連携を強化し、業務効率化とデータ活用を推進

企業プロフィール


左から、奥澤 宣彦氏、多田 夏海氏、小林 和義氏、
西田 舞氏、木我 聡氏

住友重機械モダン株式会社

会社名 住友重機械モダン株式会社
本社所在地 神奈川県横浜市
資本金 2億円

食料品や飲料、医薬品の包装材をはじめとするパッケージ分野に欠かせないラミネータ装置や、食品容器から医療用品・光学シート・先端産業用封止シートまで幅広い用途に対応したシート製造システム装置などを主力製品とする住友重機械モダン。長年にわたって利用してきた生産管理システムのバージョンアップが困難になったのを機に、全面的な刷新に踏み切りました。その生産管理システム基盤に採用されたのが、NTTデータ関西の「BIZXIM製番」です。BIZXIM製番は社内業務の効率化に大きく貢献しており、大幅な工数削減やコスト削減の効果をもたらしています。

住友重機械モダン様の抱えていた課題

1

旧生産管理システムはグループ共通のERPや周辺システムとの十分な連携が取れておらず、手入力によるデータ転記など非効率な作業が発生。

2

最新OSへの移行が急務だったが、それに対応するためのバージョンアップが困難で、継続的な利用はほぼ不可能。

住友重機械モダン様が実感!
BIZXIM製番の導入効果

1

年間6,000時間を超える工数削減

BIZXIM製番とERP on SAP HANAとのデータ連携が強化されたことでデータの二重入力を解消し、全社トータルで年間6,000時間を超える工数削減を実現。

2

集約されたデータの利活用

BIZXIM製番に集約された多様なデータをダッシュボードに取り込むことで、生産の進捗状況など様々なKPIの可視化を実現。

インタビュー

  • 小林 和義 氏

    取締役 企画管理統括
    小林 和義 氏

  • 多田 夏海 氏

    企画管理部 人事・総務グループ 主事
    多田 夏海 氏

  • 西田 舞 氏

    企画管理部 人事・総務グループ 主事
    西田 舞 氏

  • 木我 聡 氏

    企画管理部
    安全衛生・環境管理グループ
    人事・総務グループ(兼務) グループリーダー
    木我 聡 氏

  • 奥澤 宣彦 氏

    企画管理部 企画グループ
    製造部 製造グループ
    資材・工程グループ 資材チーム(兼務) 主事
    奥澤 宣彦 氏

生産管理システムの刷新に踏み切った背景は?

木我氏:

これまでの生産管理システムは、受注後の実際原価計算にしか対応できず、受注以前の引き合い段階からの案件管理や、工程管理の機能もありませんでした。
また、住友重機械工業グループ全体の基幹業務を支える共通基盤として導入しているERPon SAP HANAや周辺システムとの十分な連携も取れておらず、業務現場では手入力によるデータ転記など非効率な作業が大量に発生していました。
さらに深刻な問題となっていたのが、OSのEOS(サポート終了)です。新しいOSに移行するためには、生産管理システムの基盤自体もバージョンアップしなければならないのですが、10年以上にわたりカスタマイズを重ねながら運用を続けていたことから、バージョンアップも困難でした。カスタマイズの全体像を把握した人材はすでにおらず、バージョンアップ後のシステム上でそれらのカスタマイズを再現するための人的リソースを確保することもできません。
そこで生産管理システムの全面的な刷新に踏み切った次第です。様々な展示会や各ベンダーの説明会などに足を運んで情報を収集し、当社の特徴である個別受注生産に対応できる数社の製品に絞り込んで比較検討を行いました。

BIZXIM製番を選定した経緯

西田氏:

当社の経営課題となっていた「営業力強化」「仕様標準化」「納期管理」「海外展開」「サービス業務」「業務効率」「経営情報提供」の7つのテーマに基づいて、それぞれ改善したい項目を洗い出し、RFP(提案依頼書)にまとめて提示しました。
そして各ベンダーから返ってきた回答を、「標準機能で対応可能」「カスタマイズが必要」「新規開発が必要」「対応不可」に整理して評価したところ、標準機能で対応可能な項目が最も多かったのがBIZXIM製番でした。
さらにBIZXIM製番を選定する大きな決め手となったのが、NTTデータ関西の“人物評価”です。「担当営業が明るく気さくな雰囲気で話しやすい」「最終選考に出てきてくれたプロジェクトリーダーの説明がとてもわかりやすかった」など、多くの選考委員からNTTデータ関西の人柄や営業対応の品質を強く推す声が聞かれました。

木我氏:

刷新する生産管理システムも長期にわたって利用することが予想され、そうした中では様々な困り事や新たな要望が必ず生じます。したがって選定時点での機能面もさることながら、なんでも率直に相談できる間柄となり、しっかり付き合っていけるベンダーであることが大切なのです。

多田氏:

実務的な観点では、グループ会社ですでにBIZXIM製番の導入実績があったことも非常に大きかったです。
先にも少し話があったように、私たちは新システムに対してグループ共通基盤のERP on SAP HANAともしっかり連携をとれるようにしたいという思いをもっていました。住友重機械工業グループの業務を熟知したNTTデータ関西ならでは、そうした複数のシステム間をまたいだデータ連携をはじめ、ユーザー教育や定着化支援といった取り組みでも力を貸していただけると期待しました。

小林氏:

ERP on SAP HANAとの連携は、グループ連結決算の迅速化や標準原価計算などを実現するうえでも必須となるもので、経営陣の一人として私も強く望んでいました。実は従前の生産管理システムでも見られた課題ですが、システムごとに異なる窓口に問い合わせなければならない状況では、理想的なデータ連携などとても実現できません。そんな私たちの事情を汲み取り、自分たちがすべてシステムの窓口となって対応するという姿勢を見せてくれたNTTデータ関西は、とても心強く感じました。

木我氏:

2019年4月にプロジェクトをキックオフし、新たな生産管理システムが本番稼働を迎えたのは2020年8月です。1年4カ月に及ぶ取り組みとなりましたが、途中では多くの苦労もありました。特に困ったのは、プロジェクトが佳境を迎えた2020年春頃から日本でも新型コロナウイルス感染症が拡大して緊急事態宣言が発出され、対面での打ち合わせができなくなってしまったことです。そんな中でもNTTデータ関西は、私たちが不慣れだったWeb会議を使ったリモートでのミーティングをうまくリードし、スケジュールを遅延させることなくプロジェクトを進行してくれました。さらにNTTデータ関西は、旧システムからの切り替えやデータ移行に関しても的確なサポートを行うなど、プロジェクト全体を通して大きな貢献を果たしてくれました。生産管理システムは工場が稼働している時間帯は停止することができないため、システム切り替えを行えるのはゴールデンウイークやお盆など、ある程度まとまった休業時に限られます。そんな中、NTTデータ関西は様々な移行ツールなども駆使しながら手際よく作業を実施し、直前まで動いていた業務のトランザクションデータも漏らすことなく新システムへの移行をサポートしてくれました。おかげで大きなトラブルを起こすことなく、無事に新システムへの切り替えを完了することができました。

本番運用開始後に得られた導入効果は?

奥澤氏:

経理業務の担当者として恩恵を受け、効果を感じているのは、やはり生産管理システムとERP on SAP HANAとのデータ連携の強化です。
例えば社員が出張した際の旅費精算を別システムで行っているのですが、このデータは製造原価の一部としても扱われることから生産システムにも取り込まなければなりません。しかし、これまで両システムは直接的なデータの受け渡しができなかったことから、ERP on SAPHANAを介してCSV形式で出力される明細のテキストを目視で確認しながら、1件ずつ手入力で生産管理システムへデータを転記していました。毎月100~200件程度の旅費精算が行われるため、かなりの時間を取られるとともに、転記ミスを起こしてはならないプレッシャーからストレスもたまります。
ですが、BIZXIM製番を基盤とした生産管理システムによって、煩雑な作業から解放されました。具体的にはERP on SAP HANAから出力されるCSV形式の旅費精算の明細データをそのまま生産管理システムに一気に取り込むことが可能となり、手間も時間も大幅に削減されています。

木我氏:

同様の工数削減の効果は、社内のあらゆる部門に広がっています。厳密に述べると新システムへの切り替えに伴い、営業部門や製造部門などではシステム上での管理項目が増えることから入力の手間も増え、実は初年度は旧システムよりも作業効率が下がってしまいました。しかし、ユーザーが操作に慣れるに従ってどんどん改善が進んでおり、2年目からは工数削減の効果が見られるようになり、3年目を終えた2023年4月の時点で、全社トータルで年間6,000時間を超える工数削減を達成しています。これは人件費に換算すると約2,500万円のコスト削減となります。

BIZXIM製番を活用した今後の展望は?

西田氏:

運用開始から約4年が経過した現在、スマートフォンから日報を入力できるアプリも整備し、BIZXIM製番に多様なデータが集約されるようになりました。今後はこれらのデータの活用を進めていきたいと考えています。具体的にはBIツールを使って、様々なKPIをダッシュボード上に可視化していこうとしています。

奥澤氏:

例えばその日の生産計画に対して、各工程の進捗状況がどうなっているのか、リアルタイムに近い形で可視化するダッシュボードづくりにも着手しています。

木我氏:

今後に向けて継続的に取り組んでいくのは基幹システムと生産管理の一体的な運用の実現であり、重複したデータ入力など非効率な作業を解消するとともに、システム利用の利便性を高めることで従業員の生産性を向上します。さらにグループ連結決算の迅速化、見積業務の効率化、見積精度の向上、進捗状況のリアルタイム管理、生産リードタイムの短縮、アフターサービス業務のシステム化などにも積極的に取り組み、全社的な業務変革を進めていきます。

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